2023年06月29日 13:00

日東金属工業は、7月5日~7日に東京ビッグサイトで開催される医薬品・化粧品の研究製造展「インターフェックスジャパン」に出展。この展示会で「エアレーションホッパー」のデモ運転を実施する。

「エアレーションホッパー」は、粉体の排出工程におけるボトルネックである粉詰まりを解消する新たなアタッチメント。円錐状のパーツ(=ホッパー)が二つ重なる構造を持ち、その内部にエアーを送り込むことで粉を液体のように動かし、排出を促す。粉体が設備内に残って排出しきれない状態を解消し、原材料のロスを削減。ハンマリングやノッカーのようにホッパーを叩いて排出を促す従来の方法に比べ、金属を叩く騒音が発生せず、設備の変形や損傷といったダメージも生じない。

今回展示するエアレーションホッパーは、粉体の流動化と同時に、洗浄性能の改善に焦点を当てた設計となっている。二つ重なったホッパーのうち、内側のホッパーには細かな穴が開いており、その穴をエアーが通り、粉体を流動化・排出を促す仕組み。従来品ではこの穴に粉体が入り込み、使用後の洗浄が難しいという課題があった。

今回展示する新型エアレーションホッパーでは、穴の構造を入り組んだ形状からストレートに近い非常にシンプルな形状に改善。これにより粉体の残留を最小限に抑え、洗浄を容易にした。この洗浄性能の高さは、衛生管理が厳しい製薬業界や、複数の原料を使用する生産ラインにおいて、コンタミネーションのリスク低減という大きなメリットをもたらす。