2023年06月28日 15:11

6月27日、福岡市美術館、横須賀美術館にて開催される展覧会「日本の巨大ロボット群像」の記者発表が行われた。架空のロボットが登場するアニメーション(ロボットアニメ)は、いまや日本の大衆文化の一角を占めている。横浜に登場した「動くガンダム」を始めとする架空の「実物大」ロボットが日本の主要都市に存在し、それらは今や日常的な風景となっているほど。

今日に至るまで多数のロボットアニメが制作され、魅力的なロボットがデザインされてきた。他の国のアニメーションには見られない、独自の進化と広がりを見せてきたデザイン。その変遷には、空想上の荒唐無稽なロボットという存在に映像的な「リアリティ」を与えるためのデザイン上、設定上の創意工夫が凝らされ、ファンを魅了している。

本展では、「鉄人28号」から近年のロボットアニメにおけるロボットのデザインと映像表現の歴史を、それらの「リアリティ」形成において重要な役割を果たした設定上の「メカニズム」と「大きさ」を軸に検証。その上で、「巨大ロボットとは何か」を観客ともに考えていく。さらに、宮武一貴さん(スタジオぬえ)が巨大ロボットをテーマとした、描きおろしの巨大絵画を本展のために制作。美術館ならではの大画面で、宮武さんの描くロボットワールドを堪能できる。

「日本の巨大ロボット群像」は、福岡市美術館にて9月9日~11月12日まで、横須賀美術館にて2024年2月10日~4月7日まで開催。以降、京都(2024年夏)など追加巡回を調整中。