2023年06月27日 12:50

DataLabs社の3次元データを用いた配筋検査ツール「Modely」が、このたびNETISに登録された。NETIS (New Technology Information System) とは、公共工事等に関する有用な新技術の活用促進を目的として、国土交通省が整備したデータベースシステム。
「Modely」では、LiDAR付のiPad等でスキャンした配筋の点群データをアップロードすると、検査範囲を画面上でクリック指定するだけで範囲内の鉄筋を一斉に検出し、モデル化。また、ピッチや本数等の各検査項目を自動計測する。作成される帳票やモデル・点群データは、施工者と発注者間でクラウド上での共有が可能。任意の箇所にコメントや現場写真等を付記したりチャット感覚でコミュニケーションすることも出来る。
それにより配筋検査を省力化することができる。1回当たりの配筋検査の工数を大幅に削減できるだけでなく、発注者の現地立会の頻度を低減することも可能。さらに、生成した配筋の現況モデルを施工後の維持管理に活用することもできる。
これらにより、従来手法と比較して、約4割のコスト削減や約8割の作業効率化が可能となる上、安全性と施工性の向上も実現可能。今後も発注者・ゼネコン各社からの要望を踏まえ、配筋検査実務の省力化はもちろんのこと、3次元モデルの維持管理フェーズでの活用や今年度から始まったBIM/CIM原則化にも対応できる機能等を開発していく。