2023年06月26日 09:53

カミカグは、新型コロナウイルスの5類感染症移行にともなって、飲食店などで今後不要となっていくと予想される「アクリル仕切り板」を材料に作る一輪挿し「しきりんざし」を企画、建築家・平林航一さんと共にデザインした。

カミカグは、ダンボールをはじめ、素材起点の新規性の高い製品の創出をミッションとする東大発ものづくりベンチャー企業。これまでに積層式ダンボール家具や、猫用家具などを企画・製造・販売している。

2020年以来、新型コロナウイルス感染防止のために日本全国の飲食店などに設置されていた「アクリル仕切り板」。新型コロナウイルスの5類移行に伴って設置の必要性が下がったことで、その処分方法が問題となっている。そこで、東大発ものづくりベンチャー・カミカグと、建築家・平林航一さんがタッグを組み、不要なアクリルから作り出せる一輪挿し「しきりんざし」を企画・デザインした。さまざまなサイズ・規格のアクリル仕切り板から簡単に切り出して制作することができるデザインとなっている。テーブルの上で人を隔てる存在だったアクリル板が、ふたたび繋がる人々をささやかに祝うテーブルウェアへと生まれ変わる。

今後製品化していくにあたり、カミカグでは「しきりんざし」を設置させてもらえる飲食店・ホテル等の事業者や、余剰のアクリル仕切りを提供してくれる飲食店、商品を取り扱ってくれる小売店などからの問合せを受け付けている。

カミカグ