2023年06月12日 15:26

三幸エステートは、2023年5月度の札幌市オフィス賃貸状況、および全国6大都市の大規模ビルのマーケットデータをまとめた「オフィスマーケット2023年6月号 札幌」を公表した。
まず札幌市の全規模ビルの空室率は、前月比マイナス0.02ポイントの2.26%となった。前月からほぼ横ばいだが、2カ月連続で統計開始以来の最低値を更新。周辺エリアで集約移転による現空床が生じた一方、来店型テナント等で成約し、わずかな動きに止まっている。規模別では「中型」も最低値を更新した。
また、潜在空室率は前月比マイナス0.14ポイントの3.34%だった。拡張や郊外からの立地改善等、前向きな移転が多く、オフィス需要は活発な状況が継続している。札幌市全規模ビルの募集賃料は、前月比プラス134円/坪の1万1269円/坪となり、再び上昇した。募集賃料は1万1000円/坪台前半での小幅な動きが続いている。札幌市全規模ビルの主要エリア空室率は、「北口」が3カ月連続で低下し、1%台前半へ。
支店長によると、南口エリアの大規模ビル「D-LIFEPLACE 札幌」は5月にほぼ満室で竣工した。拡張移転や新規開設のほか、建替えに伴う移転需要を多く吸収している。そのため、移転するテナントの二次空室は数百坪程度に止まる見込み。今後も既存ビルでの大口の募集床は品薄な状況が続くとみられる。
その他の全国6大都市の大規模ビル(東京・札幌・仙台・名古屋・大阪・福岡)のマーケットデータをまとめた各都市のプレスリリースはこちら。