2023年05月24日 19:22

「I’Museum Center(市原歴史博物館)」は、5月27日に午前・午後の2回、伝統技術「土壁塗り」が体験できる「伝統技術ワークショップー土壁塗り体験」を開催する。
昨年度、全国の重要文化財の建造物修理を手掛ける「あじま左官工芸」の左官職人の人々に協力してもらい、「土壁塗り」のワークショップを開催し、非常に好評だったことを受け、第2回目のワークショップを開催。今回も「あじま左官工芸」の人々に協力してもらい、プロの左官職人による、左官道具の説明や土壁塗りの実演を交えながら、土壁塗りを体験してもらう。今回の体験を通し、普段体験できない伝統技術を身近に感じ、「土壁」の魅力に触れてもらうとともに、この伝統を後世に繋ぐ一つのきっかけとなることを目指している。
本格的な「土壁」の起源は飛鳥時代まで遡り、現存する建物では法隆寺金堂などの例がある。「土壁」は、現在の接着剤を使った壁紙とは違い、耐火性に優れ、断熱効果や、室内の調湿効果もある。またシックハウス症候群等の心配もない。
昭和30年代頃までは一般的な技法で、今でも農村部の納屋や土蔵には土壁が残されているが、施行に時間がかかることや費用面、技術者不足などがあり、徐々に衰退していき、都市部ではほとんど見かけなくなってきている。こうした流れから「土壁塗り」を後世に残そうという動きも始まっている。
「伝統技術ワークショップー土壁塗り体験」は5月27日9時~11時半(9時より受付開始)、13時半~15時半(12時より受付開始)。参加費は無料。定員は各回10組30名(先着順)。