2023年05月02日 19:07

北國銀行は、珠洲市、興能信用金庫、Digital Platformerと共同で、ブロックチェーン技術を活用したステーブルコインの流通を、石川県珠洲市で開始する。

2023年夏頃に、個人客が利用可能となるデジタル地域通貨サービス「珠洲トチツーカ」のアプリ提供や、加盟店での決済において利用可能な、珠洲市が発行するポイント「珠洲トチポ」を開始。2023年冬頃には、北國銀行が発行体の珠洲市内で利用可能なステーブルコイン「珠洲トチカ」の流通開始を計画している。「珠洲トチカ」を利用した決済では、加盟店が負担する決済手数料を国際的にも最低水準に近い0.5%に設定する予定としている。安価なキャッシュレス決済手段が普及することにより、地域内でのキャッシュレス決済比率の向上や、珠洲市内のポイント制度デジタル化を実現し、地域の資金循環および生産性の向上を目指していく。

珠洲市での流通開始後は、石川県内各市町との連携をすすめ、ブロックチェーンのインターオペラビリティ(相互運用性)を活用し、県内全域で流通するデジタル地域通貨「石川トチカ」の実現を計画している。同プロジェクトでは、個人客や事業者の取引金融機関を問わず利用可能な決済システムの構築を目指しており、珠洲市や奥能登地域では、興能信用金庫と北國銀行の両者が協働で普及・利用促進活動を実施。他地域においても、各市町と地域金融機関が一体となりデジタル地域通貨の利用を促進することで、地域の人々に利便性の高い決済手段を提供するとともに、行政サービスの向上や生産性向上を実現できるよう取り組んでいく。

北國銀行