2023年05月01日 09:53

北アルプスドローン協会は、北アルプスエリアで初めてのドローンスクール事業を5月より正式事業化する。
北アルプスドローン協会が所在している小谷村は村面積の88%が森林である自然に恵まれた土地。講習する場所も、もともと小学校であった場所を村が改修した公共施設になる。四方を山に囲まれた土地で、人工物には何も囲まれていないことから安心して安全に講習ができる。一番の違いは「講習範囲」。都会では、どうしても敷地の範囲内でしか飛ばせないことも多いが、同協会では近隣の住民や土地所有者には事前了承を得ているため、「近くの川に降りてみましょう」「あの堰堤の見える谷あいを進んでみましょう」と、資格取得後に一人で飛行することを踏まえ、事前にインストラクターと一緒に飛行体験ができる。
2022年11月より、小谷村での講習を実験的に開始し、今春からの正式事業化を決めることができた。今後は同協会のスクール事業だけでなく、他社のドローン企業とも連携して行えることがあれば、積極的に行っていきたいと思っている。現在は、民間資格の講習のみになるが、2022年12月の航空法改正に伴い整備されたドローン操縦士の国家資格取得に対応する登録講習機関についても現在準備を進めており、予定では2023年中に小谷村でドローンの国家資格を取得できるようになる予定だ。なお、同協会ではスクール事業だけでなく、小谷村内のフォトジェニックなスポットでドローンを持ち込んで撮影飛行ができる「フライトチケット」などの販売をしている。