2023年04月21日 15:55

サステナブル事業、システム販売事業を行うUPayは、2023年2月、くず米を活用したコメストローの製造を福岡市東区箱崎で開始した。これにより日本工場では、月間200万本の日本製米ストローの製造が可能となる。また既存の中国杭州市にある生産工場では、工場面積を2.4倍に拡張。月間2000万本の製造を行い、アメリカ、シンガポール、ドイツ、ドバイなどに向けて輸出を行っている。
米ストローは、精米する時などに出る一般市場では販売されないくず米や破砕米が主な原料。7割をくず米、残りの3割をコーンスターチとし、100%天然由来成分のプラスチックを一切使用しない。また米ストローは、およそ100日をかけて土壌や海中で完全分解されるため、コンポストや植物の肥料などとして処理できるのが特徴。
耐久性はおよそ2時間で、無味無臭の使い心地も評価されている。くず米を活用した米ストローの関連動画はSNSで日本国内累計4000万回再生されており、若い世代だけではなく食育やサステナブルの観点から多くの企業が導入を始めている。
昨今の国内米消費量の低下により、中小規模の農家では、くず米を家畜の餌とすることも少なくない。 UPayはそれを買い取ることでコメ農家に寄り添い、米ストローへのアップサイクルすることでサステナブルな社会の実現を目指す。また自社開発のコメ製のカトラリーも年内に発売を予定しており、2年以内の新工場設立に向け調整を始めている。