2023年04月21日 15:47

AIを活用したアダプティブな対話式 ICT 教材の開発と提供を行う「すららネット」は、東京都の島しょ地域におけるICTを活用した教育推進モデル事業実証事業に2021年度より参画。2年間の実証期間を経て、その成果について検証、報告を行った。その結果、同社が提供するICT教材「すらら」の活用により、島しょ・過疎地域における教科学習課題に対する成果を創出できたことを確認した。
モデル校のひとつ、八丈島にある富士中学校では、中学2年生の25人の生徒を対象に実証事業を実施。まず、AIドリルを利用したプレテストを実施、その後2~3週間、テストの結果に基づく範囲の学習を授業・家庭学習にて実施した。併せて、教員はスタディログから生徒一人ひとりに声がけや適切なサポートを行い、最後にプレテストと同じ範囲で全く違う問題のポストテストを実施。
これを12月、1月の2回、単元を変えて行ったところ、12月では60%、1月は95%の生徒のテストの点数がプレテストよりアップした。また、プレテストを元に配信した苦手箇所の課題を全て学習した生徒の方が、プレテストからの点数向上率が高いこともわかった。さらに、これまで家庭学習をしてこなかった生徒が、積極的に取り組むようになる様子も確認できている。
すららネットでは、実証事業で得た過疎地域での「すらら」を活用した学習方法の成果事例を活かし、今後も教育課題解決に取り組んでいく。