2023年04月07日 09:05

尼崎市と阪神電気鉄道は、公園を中心とした新たな地域の魅力創出や活性化を目的として、3月31日付けで「中央公園及び周辺地域のさらなる魅力向上に向けた公園施設設置管理協定」を締結。阪急阪神不動産とともに、中央公園のリニューアルに着手することを決定した。
本取組みは、都市再生特別措置法に規定された都市公園リノベーション協定制度を用いて、多様な場面で活用できる公園を整備するもので、2025年3月頃の完成を目指す。具体的には、芝生広場やベンチの設置による日常的な憩いの場の提供や、滞在快適性等向上公園施設(飲食店等)の設置を通じた利便性・滞留性の向上を図るとともに、様々なイベントにも利用可能な交流空間を形成する。同制度を活用した公園整備は関西初。
尼崎市は、市内の阪神沿線を中心とした観光地域づくりを推進するとともに、2021年度以降、鉄道駅周辺の特色を活かしたまちづくりを進めることで、交流人口の増加や地域の活性化に取り組んでいる。また、阪神電鉄では、「魅力あふれる沿線の創造」に向け、南部地域を沿線価値創造の重点エリアと位置づけている。
2023年度からは、阪神電鉄を代表とする共同企業体が、阪神尼崎駅周辺に集積している公共施設の管理や運営を担う等、両者が連携・協力したまちづくりを進めている。
今後は、中央公園のリニューアルによる新たなイメージの発信と、公共施設の包括管理による既存の地域資源を活用した賑わいの創出を一体的に進めることで、尼崎市の玄関口の1つである阪神尼崎駅周辺の都市再生を官民連携で推進していく。