2023年04月06日 19:57

4月7日、ピースボートが3年ぶりに横浜港から出航する。1400名を乗せ、7万7441トンのパシフィック・ワールド号で行う、コロナ後初の日本発着の地球一周クルーズとなる。4月7日には横浜で、4月8日には神戸で、それぞれ記者会見を行う予定。

今回のクルーズで特に力を入れるのが、ウクライナ避難民への人道支援。ロシアがウクライナへの軍事侵攻を開始して以降、ピースボート災害支援センター(PBV)は、寄付金など総計1億5000万円を活用し、現地で人道支援活動を行っているパートナー団体を支援してきた。今回のクルーズには、ウクライナ・オデッサ(オデーサ)出身のビクター・アリモフ船長が名誉船長として乗船する。同船長はピースボートクルーズの船長として、これまでに1万人を超える日本の人たちを世界に連れて行った。

船内でも募金活動を行い、集まったお金と支援物資は、クルーズ参加者がギリシャから本船を一時離脱し、ルーマニアの支援団体に直接届ける。ルーマニアを訪れる参加者は、アリモフ船長の避難先である港町のコンスタンツァにも立ち寄り、当地で暮らすウクライナ避難民から直接話を聞く予定。

これ以外にも、クルーズが寄港する世界各地で、ウクライナの人々と交流し、平和を訴えていく。ピースボートが40周年を迎える今年、ピースボートの船旅は、人と人とのつながりを結び直し、顔の見える国際交流を通して、平和を訴え続ける。