2023年04月06日 15:36

正興電機製作所の製造する、スイッチのON/OFFで透過/遮蔽を一瞬で切り替える調光フィルムが、「日産パラメディック」に電子シェードとして採用されたことが明らかとなった。同車は、日産自動車より販売される高規格準拠救急車で、23年4月より販売を開始する。先に発売を開始した日産セレナC27(2021年12月販売開始)専用の電子シェード仕様が、高規格準拠救急車「日産パラメディック」でも採用されたこととなる。
採用された電子シェードは、救急車の後部(バックドアガラス・左サイドクォーターガラス・左サイドガラス・左スライドドアガラス前側・後側)の、それぞれ上部1/2に装着されている。電子シェードは配線を伴うフィルムだが、スライドドアへの取り付けも実現した。
ACCオン時は遮蔽モード(中が見えない状態)で、電子シェードのスイッチをONにすることで透過モードに切り替わる。スイッチOFF/遮蔽モードでは、車内照明がついたまま移動する傷病者のプライバシーを守り、スイッチON/透過モードでは、車内から外の様子確認を可能にする。
また、救急車の出動後に毎回行われる、アルコールやオゾンを使用した消毒清掃にも耐えられることも、信頼性試験で確認されている。UVカット率 100%( 透過モード 99.7% ) 、IRカット率は53.2% (透過モード 41.8%)。動作温度域は -30℃~110℃。詳しくはこちら。