2023年03月30日 12:38

文藝春秋発行のビジュアル・スポーツ総合誌「Sports Graphic Number」は、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を特集した1070号の発売前重版を決定した。

大谷翔平選手の二刀流での活躍などで、見事に3回目のWBC優勝を果たした侍ジャパン。全7試合で視聴率が40%を超えるなど極めて注目度が高く、日本全体が盛り上がった。そのためこの号は1018号「藤井聡太と将棋の冒険」(2021年1月7日発売、20万部発行)以来の20万部超えとなる24万部の発行を予定していた。ところが事前に表紙や目次を公開した段階で、ネット書店で完売になるなど予約が殺到。異例のことだが、発売前に3万部の増刷を決め、計27万部を発行することとなった。

本号では、大谷翔平選手がなぜ決勝戦のクローザーとしてマウンドに立つことができたのかという「真相ドキュメント」を掲載。また、話の途中でおよそ1分間も泣き続けたラーズ・ヌートバー選手の涙の単独インタビューなど、総力取材で特集が組まれている。

「Number」編集長・中村毅さんは、「今回のWBCはマンガでもなかなか描けないようなドラマに満ちていた。それだけでなく、リーダーシップを見せたダルビッシュ有投手を中心にした、チームの団結力に心を奪われた人も多かったと思う。ぜひ手にとって、感動と興奮の『再体験』をしてほしい」と語る。3月30日発売。