2023年03月28日 15:55

クロスフィールズは、経済産業省「未来の教室」実証事業受託者として、「VR/360度映像を活用し、社会課題への理解を深めるデジタル教材」を開発。教育現場での活用事例が、「未来の教室」STEAMライブラリーに無償公開された。
同社では、令和2年度より、VR/360度映像を通じて国内外の社会課題の現場を体感する「共感VR」のデジタル教材を10コンテンツ開発。STEAMライブラリーで無償公開している。教材で使用される複数の360度映像が1000回以上再生されるなど、全国の教育現場から関心が寄せられた一方、「授業計画への取り入れ方や探究学習としての具体的な活用イメージがわからない」という声もあった。
そこで今年度は、教育現場で「共感VR」のデジタル教材の活用イメージを持ってもらうため、5つの公立中学校・高校と協働し、活用事例の創出に取り組んだ。本取り組みは2022年9月から2023年2月に、大阪・佐賀・兵庫・宮崎の公立中学校・高校、計5校と実施。各校は「共感VR」のデジタル教材を活用し、それぞれ探究学習の授業などで活用した。その結果、「生徒が授業を通じて探究テーマを発見した」「授業の取り組み姿勢が向上した」「グループ議論の活性化につながった」等の効果が確認された。
これらの活用事例をまとめた教員向けの動画/資料を、STEAMライブラリーで公開中。動画では、授業風景や各校の担当者のコメントを紹介。また各資料では授業の組み立て方やデジタル教材の活用に向けた準備等の内容が公開されている。