2023年03月23日 19:28

エヌ・ティ・ティラーニングシステムズと日本発達障害ネットワークは、教育関係者が発達障がいの特徴を当事者目線で正しく理解し、合理的な配慮を促すためのVR体験型プログラムを提供する。合わせて、本プログラムを、教育関係者が無償で受講できる体験会を開催。3月23日より募集開始する。

通常学級に在籍する小中学生の8.8%に、学習面や行動面で著しい困難を示す発達障がいの可能性があることが、文部科学省発表の調査結果から明らかとなった。一方、こうした小中学生のうち、学校の「校内委員会」で特別な支援が必要と判断されたのは3割にも満たず、発達障がいに対する理解の醸成と学校全体での取組みや支援を促すことが求められる。

本プログラムは概ね1時間程度のカリキュラムであり、参加型のプログラム。外見からは理解が難しい発達障がいの特性を当事者目線で疑似体験。より深く理解する体験VRと、専門家による解説や受講者間のディスカッションを組合わせたブレンド型学習スタイルで構成されている。

発達障がいは明確な定義づけが難しく、その日の体調によって特性の現れ方が一定でないため、一般的に周囲から理解されにくい。そして、一番重要な点は「障がい」ではなく、生まれながらの「特性」であることを理解することが必要となる。本プログラムは、長年、当事者の研究や支援を行ってきた専門家の知識や経験を共有し、「学ぶのではなく体験する」ことに重きを置いた。価格は11万8000円~(税抜)、受講者30名まで。申し込みはこちら