2023年03月23日 12:14

セコムとディー・エヌ・エー(DeNA)は、ロボットを使ったシニア向けのコミュニケーションサービス「あのね」を共同で開発し、4月3日に発売開始する。
高齢化の進展に伴い、一人暮らしの高齢者の数は年々増え続けている。独居高齢者の約半数は2、3日に1回以下しか会話をしていないというデータもあり、孤立が続くと認知機能や身体機能の低下をはじめとしたリスクにつながる恐れがあることから早期の対策が求められている。
「あのね」は、セコムとDeNAが開発したシステム上でユカイ工学のコミュニケーションロボット「BOCCO emo」を使用し、シニアのQOL(Quality of life=生活の質)向上を目指すコミュニケーションサービス。いつも誰かとつながっている安心感を感じてもらいながら、孤独の解消を図り、リスクの低減を目指す。「あのね」とは家族や友人など親しい間柄で会話を始める時の呼びかけに使われる言葉。利用者とはそんな親しい関係を築き沢山の会話を重ねていきたい。そんな思いからサービス名称を決定した。
「あのね」では利用者の生活リズムに合わせた声がけを行う。利用者からの話しかけには、コミュニケーターが内容に応じた返信操作をするので、自然な雑談を楽しむことができる。会話内容にはセコムが2015年から多くのシニアのお困りごと解決をサポートしてきた「セコム暮らしのパートナー久我山」で培った知見が活かされている。
料金は、初期費用5万2800円(「あのね」仕様の「BOCCO emo」本体費用)、利用料金4950円(すべて税込)/月。