2023年03月16日 09:05

東京ニュース通信社は、「町中華の宝石きくらげたまご」を4月3日に発行する。全国の書店、ネット書店にて予約できる。
町中華本は多い。が、そのほとんどは店のガイド本だ。本書は、ひとつのメニューを通して、日本における町中華文化を探訪する試み。町中華を感じさせるメニューとは何か。それは「きくらげたまご」(木耳と卵の炒め=木須肉・ムースーロー)だ。
きくらげたまごは、扱っている店とそうでない店があるが、定食にしてよし、単品でつまみにしてよしの、ナイスな料理。主に乾燥きくらげを用いるが、店によってテイストが異なる。そして、これが人気メニューという町中華店は意外と多い。高級な中華料理店ではほとんど見かけない。あくまでも大衆料理店のメニュー。しかも、めちゃくちゃメジャーな存在でもない。が、町中華を愛する人なら気になるメニューであり、深掘りしがいがある。最近では、コンビニでも総菜のひとつとして、回鍋肉や麻婆豆腐の横にそっと置かれている。静かなブームは到来しようとしている。
食べ手・書き手(執筆)は、「食べログ」でかつて伝説の「食べログ文学」といわれた投稿を繰り返した相田冬二さん。編み手(編集)は、元「東京カレンダー」編集長の小林淳一さん。撮り手(撮影)は、料理・人・街を撮り続ける星川洋助さん。3名から成る、「きくらげたまご」だけを追求するためにつくられたユニットだ。
「町中華の宝石きくらげたまご」玉子区木耳町内会/編は、4月3日発売。※一部、発売日が異なる地域あり。定価は1650円。