2023年03月14日 09:38

川村文化芸術振興財団は、ソーシャリー・エンゲイジド・アート支援助成事業において、6回目となる2023年度の公募と審査を行い、6つのプロジェクトを採択した。

川村文化芸術振興財団は、文化芸術により人々の創造性や表現力を育み、よりよき社会の構築を目指すために2017年2月15日に設立された。同財団は優れた能力を有する芸術家に対し活動を支援し、これまで培われてきた文化芸術を継承、発展させ、独創性のある革新的な文化芸術の創造を促進することを目指す。2017年に開始した同助成事業はコミュニティや社会にコミットし、地域社会や住民とともに制作や活動を実施し、より良い社会モデルの提示や構築を目指す国内のソーシャリー・エンゲイジド・アートのプロジェクトに対して、毎年採択している。

2023年度は、昨今の時代の中で多種多様な社会課題の意識が高まり、ソーシャリー・エンゲイジド・アートを通じて戦争や平和に対するテーマ、国境や移民に注目するテーマ、環境汚染に関するテーマなどを取り上げるプロジェクトが日本国内外から47件(海外6件、国内41件)の応募があった。今回選ばれたプロジェクトは、このような現代社会に目を向けテーマ設定された6つの多様なプロジェクトが応募の中から採択された。3月20日、国際文化会館にて贈呈式を開催する。2023年度は助成対象の当該プロジェクトを実施するためのプロトタイプ(事前ワークショップ、試作、レクチャー、映像等)も含め、2023年度に発表してもらう。

川村文化芸術振興財団