2023年03月02日 16:00

日本ケアフィット共育機構が認定・運営する資格「サービス介助士」が、2023年3月、取得者数21万人を突破した。「サービス介助士」とは、おもてなしの心と正しい介助技術を学ぶ資格。高齢者疑似体験、車いすの操作や視覚障害者の手引きなど、実技教習を通して体系的に学ぶ。交通、金融、流通などのサービスを提供する業界約1000社から、幅広く資格が導入されている。

2000年から始まった当初は、介護保険法が施行されたことで高齢者への福祉が注目されていた。その後、バリアフリー法の改正、障害者差別解消法の施行などの法整備によって、障害者や配慮が必要な人への応対が求められるように。高齢者や障害者など、多様な人へのコミュニケーション、接遇、介助を学ぶサービス介助士が、小売業や交通事業者を中心に普及していった。

近年では、東京オリンピック・パラリンピックなどを契機に、心のバリアフリーの実践、SDGs(持続可能な開発目標)のスローガンでもある「誰一人取り残さない」実効的な取り組みとして、サービス介助士の学びはより重要になっている。

2020年新型コロナウィルス感染拡大を契機に、講座の一部オンライン化を進め、より学びやすい内容に改訂。高齢者や障害者など、配慮が必要な人への応対を念頭においた感染予防ガイドラインを障害当事者団体と共に策定し、日々多くの人の応対につく事業者のサービス提供に寄与している。