2023年03月02日 12:57

研究開発型スタートアップのファーメンステーションは、「リンゴだったサニタイザー」を開発し、クラウドファンディング (Makuake) にて先行販売を開始した。本商品はりんごジュースやシードルの加工工程で生まれたりんごの搾りかすを回収し、独自の発酵技術でエタノールに生まれ変わらせたもの。1本(200ml)につき、りんご約1.3個分の搾りかすが使われている。
同社は2009年の創業から、発酵の力で未利用資源を価値あるものに変え、循環する社会を創ることに邁進してきた。「何かを買うこと、使うことは、社会と関わること。」であると考え、その思いを体現するプロダクトとして開発したのが今回の商品。
サイズが不揃いのもの、傷がついたもの、色づきの悪いりんごは、りんごジュースやシードルなどの「加工用りんご」に回される。加工されたあとの「りんごの搾りかす」は産業廃棄物として処理されるが、同社ではそれを引き取り、発酵させてエタノールにすることで最後の最後まで資源を使い切った。また、エタノールを作る過程で生まれる「発酵かす」は、牛や鶏の飼料に活用。
「香料」は一切使用せず、原材料のりんご自体からの香りを抽出しているのは、ファーメンステーションの独自技術によるもの。香料だけでなく、その他の添加物も一切不使用。エタノールと水だけでできたサニタイザーは、様々な場面の除菌に安心して使うことができる。なお、本体・詰替用ボトルは環境に配慮して再生PETを使用している。プロジェクトはこちら。