
ヤマトエスロンは、3月1日、災害時に水無しで使えるオーラルケアセット「おくちといのちを守りたい、無水ハミガキ」をNPO法人プラス・アーツと共同開発した。
避難所では飲み水や食べ物が優先され、ハミガキは非優先になりがち。特に高齢者の場合、口腔内の菌が増えると誤嚥性肺炎のリスクが増加する。実際に1995年の阪神・淡路大震災で生じた災害関連死の約4分の1が肺炎で、そのほとんどは誤嚥性肺炎であると考えられている。そこで、ヤマトエスロンは「もしもの時、ハミガキで救えるいのちがある。」をコンセプトに水を使わずにおくちを清潔に保つ、無水ハミガキセットを開発した。
「無水ハミガキセット」は、「防災の楽しさを、世界中のみんなに。」をコンセプトに活動しているNPO法人プラス・アーツと約2年間にわたり企画・構成を繰り返し共同開発した。特に著名な人々に監修してもらった冊子とヤマトエスロンの基盤技術である歯ブラシは細部にまでこだわった。冊子は、とにかくシンプルでキャッチ―な内容に。正しい事だけを書いても伝わらないため、子どもからお年寄りまで楽しく学べるイラストと内容にこだわって作り上げた。ミニ歯ブラシは、歯ブラシを水洗いできず使い捨てする事も想定し、ハンドル部分を従来製品の約4分の1の重さ(同社製品比較)に設計し、環境に優しい素材を使う事で、環境面にも配慮している。構成内容は、リーフレット、無水ハブラシ6本、ハミガキシート1袋(10枚入)、フロス6本。救援物資が届くまでの3日間を想定した1人分のセットとなっている。
価格は1200円(税別)。楽天市場で3月11日に発売予定。