2023年02月27日 12:41

三陸鉄道は、2012年から「震災学習列車」を運行して、震災の記憶と教訓を後世につなぐ取り組みを行っている。今回ガイド環境をリニューアル。モニターを使って復興状況などを説明するなど、より学習しやすい環境を整備した。
この列車は、東日本大震災津波や令和元年台風19号によって経験した自然の脅威や被災地の、「今」を伝えることを目的としたもので、これまで約8万6千人が利用してきた。震災学習列車では、列車で移動しながら、三陸鉄道社員または沿線住民が車内で震災の状況などを案内。被災状況を目にすることができる場所では、停車や徐行運転を行う。
これまでは、ガイドが写真パネルを持ちながら説明を行っていたが、今回、車両の前後にモニターを設置。それにより、説明内容に関わる写真などをどの席からも同じように見ることができるようになった。また、復興状況や車窓からは見えない沿線の観光地・自然を紹介する映像を視聴し、三陸沿岸地域の魅力に触れられるようにした。
料金(1両・税込)は、4万3300円~5万6740円。またオプションとして、列車の先頭部に掲げるヘッドマークを好きなデザインで作成できる(2万2000円・税込)。なお、図柄データを用意し、三陸鉄道においてヘッドマークを製作することも可能(別途製作費として1万円程度必要)。専用の申込用紙によりFAXでの申し込みとなる。詳しくはこちら。