2023年02月13日 19:14

クリーク・アンド・リバー社(C&R社)は、JA共済連の農作業事故防止に向けた「農作業事故体験VR」の開発パートナーとして、VR(仮想現実)コンテンツ制作に参加。視聴システムの開発及びハードやソフトの保守運用を、2021年4月より一括で担当している。このたび新たに、「農作業事故体験VR」の第8弾コンテンツ「田植機 巻き込まれ・転落編 」が完成し、2月から全国での活用を開始する。

農林水産省によると、2020年度時点で農作業中の死亡事故は、農業就業人口の減少に伴い減少傾向にはあるものの、年間300件程度発生。就業人口10万人当たり死亡率は、建設業などの他産業よりも大幅に高い水準となっている。また、死亡事故の約8割が65歳以上の高齢者である上に農業機械作業にかかる事故が約7割となっており、安全な農業と若者の就農を増やし国内農業を発展させるために、効果的な事故防止策の構築は急務。

そのような中、JA共済連が事故防止のため、2018年より取り組み始めた施策の1つが「農作業事故体験VR」。C&R社は2022年4月の第6弾「脚立 転落編」、第7弾農用運搬機 転倒・積み降ろし作業編」の開発から参画。コンテンツや送出システム開発だけでなく200台のVRゴーグル「IDEALENS K4+」のキッティングや保守運用全般を担当してきた。

この度の新コンテンツを加えたラインナップで、JA共済連が全国で展開している農業者向けの「集合研修」や「農機販売会」、「農業まつり」などを通じて、農作業事故を1件でも多く減らし、持続可能な農業に貢献していく。視聴はこちら