2023年02月10日 15:41

ゼネテックおよびMetComは協業し、従来の平面の位置情報に「高さ」を加えた三次元の位置情報を利用した防災・減災サービスの実現に取り組む。高層マンションの増加により、高層マンション居住者は今後も増え続けると見込まれる。また、特に大都市において、人々が過ごす場所は、生活以外にも、仕事、買い物、観光などで、高層建物内であることがますます増加している。
米国においては、2022年4月より、スマートフォンからの緊急通報(911: 日本の110番・119番に相当)について、通報者の位置情報通知の三次元化(垂直情報の追加)が義務化された。緊急事態において、要救助者の位置を三次元で把握・通知することに対し、社会の意識が高まっている。
日本においても、要救助者の三次元位置情報把握の必要性が高まってくると想定され、ゼネテックとしては、このニーズにいち早く対応したいと考えた。まずはゼネテックの災害時位置情報共有アプリ「ココダヨ」に、垂直測位サービス「Pinnacle」を実装。災害警報と連動して、家族やグループメンバーの、今いる階数情報など「高さ」を加えた位置情報を自動通知する機能の、2023年内実装を目指す。
実証実験は4月から開始。「Pinnacle」が防災アプリに導入される、初の取組みとなる。今後、ゼネテックとMetComは、災害時に共有する位置情報の三次元化から始め、屋内三次元位置情報の精度向上や垂直避難も含めた避難選択肢を拡大・高度化。三次元位置情報活用による防災高度化に向けて、取り組んでいく。