2023年01月30日 09:22

ライフデザイン・カバヤが運営する、CLTフランチャイズネットワーク本部「日本CLT技術研究所」は、1月12日に総加盟企業数50社を達成した。

「日本CLT技術研究所」はCLT建築でサステナブル社会に貢献することを目的として2018年4月20日に発足したネットワーク。現在は東北地方から九州地方まで全国地域の企業が加盟しており、CLT建築の施工可能エリアを拡大している。「日本CLT技術研究所」では、加盟企業に対して、意匠・構造設計のアドバイスやコンサルティング、オリジナルCLTパネル・接合金物の販売、オリジナル構造計算システムを用いた構造計算サービスを供給しており、加盟企業の活動を通してCLT建築を全国へ向けて普及拡大し、また、日々新たな技術開発を進めている。

CLTとはひき板(ラミナ)を並べた層を板の繊維方向が直交するように重ねて接着したパネルのことであり、間伐材を大量に活用することができるため、日本林業の活性化が期待できるとして日本政府が2016年6月より推進している新建材だ。しかしながら、日本では厳しい耐火規制や構造計算にかかる費用、CLTの取り扱いの難しさなどが課題となっていたことから日本CLT技術研究所は大学教育機関と民間企業数社らと共同でCLTを用いたオリジナル工法「LC-core構法」の開発に着手。2017年に完成した同工法はCLTパネルをコア型に効率よく配置することで一般的なCLTパネル工法と比較し、耐震性能はそのままに使用するCLT耐力壁を約50%削減。よって、部材コストを抑えながら開放的で大空間のスケルトン&インフィルを可能にした。

日本CLT技術研究所