2023年01月27日 13:14

島根県立大学地域政策学部の学生2人が、浜田市にある美又温泉のPRのため、美又温泉旅館組合や浜田市内郵便局と協力し、入浴剤「美又の湯」を郵送する専用封筒をデザインした。完成した専用封筒は、1月17日、浜田市役所にてお披露目された。

今回、旅館組合や郵便局からの要望を受けたのは地域政策学部教員の田中輝美准教授。地域活性化やデザインに関心が高い学生に声をかけ、本事業は進められた。教員ではなく学生を主体としてデザインを任せた考えについて、「学生の感性を生かしたい、というお声がけでしたので、教員としても嬉しく感じた」とコメント。

意見交換やフィールドワークを重ね美又温泉の魅力を体感し、イメージを膨らませながら制作を進めた。学生が地域へ出向き、人や歴史、文化などを知るなかで、これまで見落としていた価値を再考し、具体的なプロジェクトへ活かす。この体系は、2人が在籍する地域づくりコースで得た学びであり、講義を通して得た実践力は課外プロジェクトへ参加した際にも発揮される。

浜田市の山間部にある美又温泉は、全国の優れた温泉を決める「温泉総選挙2021」では、うる肌部門で1位を獲得。とろとろの泉質が特徴で、美肌効果の高い成分が多く、女性層を中心に注目を集めている。本件の入浴剤「美又の湯」は、とろみを再現できるよう開発され、家庭でも美又温泉が楽しめる商品となっている。