2023年01月16日 15:26

ファイバーゲートは、西松建設と共同で、共同住宅の工事現場における鍵管理システムを開発した。共同住宅の工事現場では、内装工事中、侵入者により室内の仕上げ等が損傷されることのないよう管理する必要がある。そのため現場技術者は、毎日、膨大な戸数の玄関扉の鍵の解錠・施錠を行っており、大きな負担となっている。
本システムでは、現場の各住戸の玄関扉に設置したスマートロックにより、操作された鍵の開閉情報は、Wi-Fiルーターを経由してIoTプラットフォームに送信。その情報がIoTデバイス集中管理サービスのクラウドに連携され、現場技術者がスマートフォンやPCなどから専用のアプリケーションを開いて鍵の開閉情報を確認できる。
又、鍵の遠隔操作については、現場技術者が現場作業員から特定の住戸の鍵の解錠依頼を受けた場合においても、個別の住戸の鍵の開閉操作が可能。さらに、建物内でフロア毎に分けての鍵の開閉操作や、全住戸の鍵を一斉に解錠・施錠操作もできる。本システムの導入により、鍵の開閉情報が可視化され、鍵の閉め忘れを防止でき、現場への移動時間が削減されることから、鍵の管理に要する労働時間が大幅に短縮される。
本年度は同社の工事現場で本システムを導入・検証を行い、運用上の課題抽出を行う。次年度は検証結果を踏まえて、本システムを様々な現場に適用できるように機能拡張も検討しながら、社内展開を図り、業界全体への展開も検討していく。