2023年01月10日 09:07

大日本印刷(DNP)が丸善ジュンク堂書店、文教堂及びトゥ・ディファクトと共同で運営するハイブリッド型総合書店「honto」は、hontoサービス実施店の丸善、ジュンク堂書店、文教堂などと、hontoサイトで購入された書籍や電子書籍の販売データをもとに集計した「2022年度新成人が読んだ小説ランキング」を、1月9日に発表した。

1月9日は、成年年齢が18歳に引き下がって初めての成人の日。成人の日に多く催される成人式の対象年齢は各自治体によるようだが、今回の調査では18、19、20歳のhonto会員の購買データから「小説」ジャンルの売れ筋を紹介する。

2023年、新成人に最も読まれた小説は「同志少女よ、敵を撃て」。独ソ戦を舞台にした本作は、憂慮される世界情勢と相まって注目が高まり、昨年のベストセラーにもなった。著者の逢坂冬馬さんは、本作で第11回アガサ・クリスティー賞大賞を受賞して作家デビューを果たした期待の星であり、新成人の間でも注目される作品となった。

トップ10には、朝井リョウさん「正欲」(第2位)、住野よるさん「腹を割ったら血が出るだけさ」(第3位)、町田そのこさん「52ヘルツのクジラたち」(第7位)と、本屋大賞などで注目された作家や作品がみられる。第4位の「変な家」はホラー作家兼YouTuberとして注目を集める雨穴さんの作品。作品のもととなっている動画はYouTubeに公開されており、再生数は1200万回超となる。