2022年12月21日 15:29

Mediiは、希少疾患や難病を中心とした症例スライドの投稿や検索ができる新サービス「症例バンク」の提供を開始した。
「症例バンク」は、医師が過去経験して学会などで発表した症例スライドの投稿や検索ができる、医師向けの無料サービス。日本を含め世界には、約7000の希少疾患・難病が存在し、その数は世界人口の約5%の3.5億人にものぼると報告されている。本サービスでは、難病・希少疾患などの症例数が少ない疾患や非典型な症例に関する知見・経験の見える化と再発信を促進。実際に類似の患者に悩む医師が、診断や治療に活用することや、次に活かす学びを共有し合うことを目的にしている。
医師が、診断が難しい症例や専門外の症例に出会った際、それを解決するために行うことは、ガイドラインや症例報告論文などを検索し調べることと、人脈を駆使して知見のある医師に尋ねること。一方で、病院勤務医は1週間当たり診療時間として45時間、医学研究・情報収集等含む診療外時間として約8時間を費やしている。医師の労働環境を改善するためにも、診療の円滑化と診療外作業の支援が必要。
この効率化を促進するため、新たに提供開始した症例報告スライド共有サービス「症例バンク」は、全国の専門医の経験と知見を集合知にすることで、医師の情報収集を効率化。希少疾患や明確なエビデンスがない疾患など、限られた類似症例の診断や治療に役立てることができる。