2022年12月20日 12:51

小山市消防本部では、災害発生時の広域アナウンスや避難誘導の際に有用な「災害対応アナウンサードローン」を導入した。近年頻発化している大規模水害や土石流災害において、災害対応におけるドローンの有効性が確認されている。また、大規模災害に限らず常時発生する災害に対してもドローンの俯瞰的視点からの情報収集は有用。そのためで消防庁は、消防本部等におけるドローンの導入・活用を推進している。
このたび、小山市消防本部は、アナウンサードローンなど2機の災害対応ドローンを配備。災害発生時の迅速な被災状況の把握、上空からのアナウンスや救急救助資機材の搬送と投下等、人命救助にドローンを活用することを決定した。
導入した「災害対応アナウンサードローン」は、双葉電子工業が開発・製造した産業用ドローン(FMC-02)に、動画カメラ、物件投下装置、クオリティソフトが提供する「圧電スピーカーユニット」を搭載したもの。超軽量(約500g)、低消費電力(5W)により、ドローンの飛行時間性能への影響を最小化しており、磁石を使用せずドローンの電子コンパスに影響を与えない設計となっている。
さらに、プロペラによる風切り音の影響を最小化、音圧減衰が少ない設計により、上空からクリアな音声でのアナウンスを実現(可聴範囲 直線約300メートル)。災害発生時に、上空から迅速に被災状況を把握すると共に、被災者へ適切な行動指示等を行うことができる。