2022年12月14日 12:55

WHILLは、カナダのウィニペグ国際空港で、「WHILL自動運転サービス」が正式導入された。
「WHILL自動運転サービス」は、WHILL社が開発する、デザイン性と走破性に優れたパーソナルモビリティに自動運転・自動停止機能などを搭載した「WHILL自動運転モデル」と、複数の機体を管理・運用するシステムから構成される、歩道・室内領域のための自動運転システム。「WHILL自動運転サービス」では、空港を利用者自身のタッチパネル操作で、自動運転パーソナルモビリティ(一人用の乗り物)を使って、WHILLステーション場所(乗り場)から目的の搭乗口まで移動することが可能。これにより、通常は案内所などで車椅子を借りる人、長距離の歩行や体力に不安を感じる人、高齢の人など、すべての利用者に広い空港内を、気兼ねなく快適に移動してもらえる。
IATA(国際航空運送協会)によると、2038年までに旅行者の3人に1人が何らかの介助やサポートを必要とするとされている。ウィニペグ国際空港ではスタッフによる車椅子プッシュサービスもあるが、世界的な高齢化や昨今の旅行需要の回復などを背景に将来的な人員不足が予想される。「WHILL自動運転サービス」は、利用者を目的の搭乗ゲートまで自動運転にて案内するため、スタッフの負担軽減が期待できるだけでなく、安定した移動サービスの提供による顧客サービスの向上にも貢献する。
国外における同サービスの実用化は初で、2020年から安定運用されている⽻田空港と2022年10月より導入された関西国際空港に続くものとなる。