2022年12月13日 12:44

スーパーアプリは、アクアポニックスとして日本最大級の施設となる「マナの菜園」を岐阜県加茂郡八百津町に建設し、12月13日より稼働開始した。
アクアポニックスでは、魚と野菜を一緒に育てる。エサを食べた魚がフンをするとバクテリアが分解し、植物の栄養素を作る。その栄養素を使って植物が成長し、浄化された水が魚の水槽に戻るという仕組み。残餌や排泄物の混じった排水がないため環境負荷が低く、また生きた魚がいるので農薬や化学肥料も使えない。「土壌の代わりに水で育てる有機栽培」ともいえる、エコでサステナブルな循環型農法として注目されている。
「マナの菜園」は、アクアポニックスとして日本最大級。葉物野菜生産と、ティラピアやチョウザメ養殖からスタートする。自社開発のIoTサービスで施設を管理しており、取れるデータは、農業関係では室温、湿度、照度、二酸化炭素濃度、電気伝導率など。また水産関係では、水温、pH、総溶解固形物、溶存酸素量などを取得できる。取得したデータは、スマートフォンやPC、タブレットなどで遠隔地からリアルタイムに状況を把握でき、内蔵カメラより現地の状況も動画にて確認できる。
また、アクアポニックスは、栽培ベッドや水槽、循環ポンプなどの設備を必要とし、初期コストが嵩みがちだが、築40年の中古農業用ハウスを自社リソースで再生に成功。低コストなアクアポニックス施設を実現した。「マナの菜園」で今後生産した野菜は、準備が整い次第、産直ECサイト「食べチョク」などでも販売する。