2022年12月12日 16:01

三菱総研DCSは、製造業の品質安定化を支援するAIサービスのベータ版を開発し、12月12日より10社限定でテスト販売をおこなう。本サービスでは、「製造条件(製造時の制御因子)と製品スペック」の関係や、「製造条件のばらつきとそれを打ち消す微調整量」の関係を学習するAIを作成。製造条件を最適化し、品質の安定化を支援する。

本サービスは、製造条件のばらつきを打ち消し、製造品質を安定化させる熟練技能者の勘を、AIで再現。これまで継承が難しかった熟練者の暗黙知を若手でも使えるようになり、属人性の解消、生産計画の自由度向上、働き方改革などの効果が得られる。

また、目標とする特性値に対する製造条件の各因子の寄与率を、数値、グラフで表示。品質に強く寄与する条件を把握することで、製造プロセスや資材の管理方法の改善に役立つ。さらに、ロバスト性を可視化し、ブレに強い製造条件を選択。自身で業務に必要なAIを好きなだけ作ることが可能で、またユーザー体験を考慮した直感的な画面により、AIに詳しくなくても使うことができる。

またクラウド型で提供するため、Webブラウザさえあればすぐに利用可能。さらに、AIサービスを最大限に活用してもらうために、同社データサイエンティストがサポートする。精度の高いAIが作成できるよう、必要に応じてデータの加工、選定などをおこなう。テスト販売では、このサービスをソフトウェアとセットで提供する。申し込みはこちら