2022年12月12日 15:21

日本出版販売は、日販グループを挙げて推進するESGの取り組みの一環として、返品物流を活用した古着のリサイクル事業の実証実験を、12月12日より都内のローソン店舗で開始する。

今回の実証実験では、ローソンが11月28日にオープンした「グリーンローソン」(ローソン北大塚一丁目店)にて、不要となった洋服の回収BOXを設置し、集まった洋服をローソン店舗に配送される商品の返品物流に乗せて回収する。回収した洋服は状態・アイテム・素材・色ごとに分類され、良質なものは「中古衣料」として海外へ出荷、リユースが難しいものは、軍手や工業用ウエスの原材料としてリサイクルされる。今回の実証実験後に検証を行ったうえで、顧客ニーズや店舗オペレーションなどを踏まえて事業化を検討していく。

日本国内においては古着の回収は進んでおらず、34%程度しか再活用されていない(「環境省_サステナブルファッション」より)。そのようななか日販は、出版業界特有の返品物流を活かしたリサイクル事業の可能性を模索しており、一方ローソンも環境に配慮した店舗を出店するなど、サステナビリティ推進への両社の思いが合致して、今回の実証実験を行う運びとなった。日販とローソンは、コンビニエンスストアという人々の生活に身近で日常的な場をハブとして、リサイクルの動線を実装することで、誰もが参画しやすいSDGsの流れを作ることができると考えている。

実施期間は12月12日~2023年1月20日。実施店舗はローソン北大塚一丁目店(東京都豊島区北大塚1-13-4)。

日本出版販売