2022年12月07日 15:29

東京・恵比寿にある豆腐の製造工房を併設した豆腐店「豆富食堂」は、12月9日より、おからで作ったシャリで作った「ちらし寿司」「鯖の棒寿司」の販売・提供を開始する。

本商品は、お米の代わりにおから100%で作ったシャリを使ったお寿司。一般的なシャリに比べて、糖質約63%オフ、タンパク質約2.3倍、食物繊維約14倍と、美容にも身体にも嬉しい。さらに、毎年大量に廃棄されるおからの活用にも貢献できる、環境にも配慮した商品となっている。

おからは、豆腐の製造工程で排出される豆乳の搾りかすで、豊富な食物繊維や栄養素から日本のスーパーフードとしても年々注目が高まっている。一方で、年間約70万トン排出されるおからは、大量の水分を含むことによる劣化の速さなどから取り扱いが難しく、食用での利用率はわずか1%程度。残りは、農業や牧畜業者などに無償で引き渡され、肥料・飼料として活用されるか、高額の処分費を支払って廃棄物として処分される。豆腐屋によっては、処分費用だけで月10万円以上かかるケースもあると言われ、長年豆腐屋を悩ませてきた大きな課題に。

豆富食堂では、オープン当初からこの課題に向き合い、おからの活用方法を模索してきた。このたびの究極のおから商品「おからシャリ」には、一般的なお寿司を連想させる寿司酢、生姜、海苔、胡麻を混ぜ込み満足感をアップ。罪悪感なく楽しめるお寿司に仕上げた。豆富食堂では豆腐屋の新しい形を実現すべく、今後もさらなる活用強化に取り組んでいく。