2022年11月09日 15:27

新潮社は、発売前から話題を呼んでいた世界的ベストセラー「ドーパミン中毒(アンナ・レンブケ著/恩蔵絢子訳)」の重版を、異例の早さで決定した。同書は昨年「日本で1番売れた本」となった「スマホ脳」(累計66万部)、今年7月に発売され、現在も快進撃を続けている「ストレス脳」を刊行した、新潮新書の「今年最大の注目作」。
スマホが手放せなくなる、ワーカホリックや恋愛中毒に陥る、果てはギャンブルやセックス、ドラッグに依存する人が、「やめたいのにやめられない」のはなぜなのか。カギは「脳内麻薬」とも呼ばれる脳内化学物質ドーパミン。
名門スタンフォード大学で医学部教授を務める著者は、依存症医学の世界的第一人者でありながら、自身も「恋愛小説中毒」に陥った経験がある。本書は、その経験を赤裸々に書きながら、脳科学の面から「どうしたらやめられるか」を説く。読者からは「背筋が寒くなった」「誰もがドーパミン中毒になりうる。他人事とは思えない」といった反響が続々と寄せられている。
「スマホ脳」の著者ハンセン氏も、「脳の働きがわかるだけでなく、なぜ脳がそう機能するかがわかる。豊富な診療経験に神経科学と進化学を組み合わせ、いかにして人生の質を上げ、人間としての機能を向上させるか。わくわくしながら読めて、同時に内容も文句なしの本書は、自分自身や脳をもっと知りたい人に特におすすめ」と推薦文を寄せている。本体定価1100円(税別)。