2022年10月31日 15:45

漆器ブランドKISSAKO(キッサコ)は、作家や窯元のデッドストック品などを金継ぎでリメイクした一点物の陶磁器、「継皿(TSUGI-SARA)」を、10月31日より販売開始する。

「継皿」とは、作家や窯元に眠っていたデッドストック品を譲り受け、金継ぎでリメイクした器。通常、割れてしまったり、欠けてしまった大事な器を修理するための技術として伝統的に用いられてきた金継ぎ。金継ぎの「修理」という機能的な側面だけでなく、偶然生まれた割れ目を美しさと捉え直してクリエイティブへと昇華、作品として生まれ変わったものが「継皿」。偶然生まれた割れや欠けを漆で継いだ跡は、器のアクセントともなる模様になり、人間のコントロールを超えた美しさを宿す。

ただ、陶磁器の修理の手法として広く認知されている金継ぎは、「大切にしていた器が割れてしまった」という状況が暗黙の前提となっている。 そのような状況でない多くの場合、金継ぎはどうしても縁遠い存在。そこで、そんな金継ぎをもっと身近なものにするべく、デッドストックの陶磁器を活用し、商品化するに至った。

今回リリースされる継皿は、赤や黄、青を始めとしたカラフルな色漆を用いて仕上げている。なおKISSAKOでは、「金継ぎ」を漆を用いた陶磁器類の修復の技術の総称として使用しており、仕上げに金粉を用いていないものも含む。商品は不定期で追加。最新情報はブランド公式Instagramまたはホームページへ。