2022年10月20日 12:48

ヤマップは、静岡県警察と、山岳救助の際に有用な情報である「登山届」、及び、捜索隊員の二次災害を防止する、「捜索隊員トラッキングシステム」に関する「遭難ZERO協定」を締結した。

警察庁によると2021年、全国の山岳遭難は3年ぶりに3000人を超え、3075人となった。静岡県でも、2021年の山岳遭難は87人となり、対前年で2倍以上に増加している。登山者は事前に登山の計画を立てる。さらに、登山口に設置されている登山届ポストで専用の書類に登山計画を記入して提出したり、事前に郵送などで登山計画を静岡県警察に提出したりすることが必要で、登山者にとっては二度手間となっていた。また、人があまり行かない低山ではそもそも登山届ポストが設置されていないことや、「低山」だから大丈夫という登山者の気の緩みが登山届提出率が低い理由にもなっている。

同社が運営する登山地図GPSアプリ「YAMAP」には、事前にコースタイムを自動計算して無理のない登山計画が作成できると同時に、「YAMAPに登山計画を提出する」を押すと、大切な家族など(緊急連絡先)にも共有できる登山計画&提出機能がある。今回の協定により、YAMAPに登山計画を提出すると、静岡県警察へも正式な登山届として同時に提出することになる。また、「捜索隊員トラッキングシステム」は、捜索隊員が「どこで活動しているか」を捜索本部が一元管理できる仕組みで、捜索隊員の安全に寄与する。なお、今回の「遭難ZERO協定」は東海地方で初となる。

静岡県警察HP / YAMAP登山計画書の作り方