2022年09月29日 09:04

西日本旅客鉄道 近畿統括本部(JR西日本)とマップルは、JR西日本の沿線において、両社で作成した鉄道道路交差部の高さ制限情報が記載されたデジタルマップにより、高さ制限を有する鉄道道路交差部での鉄道橋への自動車衝撃事故の抑制対策を行う。
JR西日本近畿統括本部の管轄エリアでは、道路上空に鉄道橋が架かる交差部において、道路通行車両が鉄道橋へ衝撃する事故が年間100~150件ほど発生しており、このうち年間数回程度は列車運行に支障する事故に至っている。こういった事故発生時には、鉄道利用者はもとより、多くの関係者に影響を及ぼすことになる。このため、高さ制限を有する鉄道道路交差部には、橋防護設備、監視カメラ、衝撃検知センサー、高さ制限表示看板などにより事故抑制対策を実施しているが、鉄道利用者や道路通行者のより一層の安全性・利便性の向上のため、更なる事故抑制対策が必要と考える。
そこで、JR西日本とマップルは、JR西日本近畿統括本部が保有する高さ制限に関する情報と、マップルの電子地図技術を掛け合わせることで、高さ制限に関する情報が記載されたデジタルマップを創り上げた。このデジタルマップを、マップルの「MAPPLE LABS(新領域や注力分野のサービスをデモサイトで体験できる場)」に掲載し、過去事故件数が最も多い車種であるトラックなどの自動車運転手が走行ルートを確認する際の補助ツールとして活用を促すことで、間接的に事故件数が抑制されることを見込んでいる。
マップの範囲は、JR西日本近畿統括本部エリアの鉄道・道路交差部。