2022年09月07日 09:37

ラトックシステムは、酒造品温モニタリングシステム「もろみ日誌クラウド」にて、制御盤が出力する警報信号をスマホに通知する機能を10月より提供開始する。

「もろみ日誌クラウド」は、酒造3工程(麹/酒母/もろみ)の品温管理を支援するシステム。センサーで取得した品温は、事績ごとに自動で記録。蔵まで足を運ばなくても、遠隔からスマホやPCで確認。帳票の印刷までサポートする。品温のほか日本酒度やアルコールなど分析値、状ぼう写真を含めた事績をデータ化、技術の継承に役立てる。

酒造現場には、さまざまな制御機器がある。たとえば品温は常時管理する必要があり、装置に異常が発生した際には迅速な対応が求められる。しかしながら、その場から離れていたり、夜間、休日だと異常に気づくことができない。そこで、警報を出力できる制御盤からの信号を受け取れるハードウェアを新たに開発した。警報が発せられると、「もろみ日誌クラウド」を介してスマホやメールで通知する機能を実現。通知ではどの制御機器で異常が発生しているかを知らせる。

今回の警報通知機能は、酒造3工程の品温や事績管理とは独立した機能となる。「もろみ日誌クラウド」アプリにログインされているスマホへ通知を送信、アプリが入っていない端末にはメールでの通知も可能だ。無電圧接点で出力できる制御盤であれば、品温管理に関係なくさまざまな機器の接続が可能で、汎用性の高い機能となっている。同システムでは品温の異常のほか機器の異常にも気づくことができ、無人時の対応の遅れによる損失や品質の低下を抑止する。

対応予定時期は10月。

もろみ日誌クラウド