2022年08月12日 15:54

資生堂が経営・資生堂パーラーが運営するイノベーティブイタリアンレストラン「FARO(ファロ)」は、このたび「出羽三山」とコラボレーション。9月1日~30日、期間限定オリエンタルヴィーガンコースと山形県が誇る自然食材を使った、ガストロノミーコースを提供する。

出羽三山は、山形県の中央にそびえる羽黒山(414m)・月山(1984m)・湯殿山(1504m)の総称。雄大な自然を背景に生まれた羽黒修験道では、羽黒山が現世の幸せを祈る山(現在)、月山は死後の安楽と往生を祈る山(過去)、湯殿山は生まれかわりを祈る山(未来)とされる。江戸時代より庶民の間で、現在・過去・未来を巡る「生まれかわりの旅」として広がった。

その出羽三山の精進料理、始まりは山内で修行していた山伏(やまぶし)の生きるための食事だった。山で採れた大切な恵みは、手間暇を惜しまずそれぞれの素材に合わせた伝統的な技法で下処理が施され、料理人の丁寧な仕事を経て提供される。身を清め、山へのお参りへ向かう準備を整えるといわれる出羽三山の精進料理は、山の恵みとともに山のエネルギーもいただくことで心と体のデトックスにもつながる。

驚きと発見に満ちたファロのクリエイションと、修験者たちの山の恵みをいただく「出羽三山」との出会い。現代の私たちが忘れかけていた、はるか昔から続く自然崇拝の原点を思い起こさせてくれる新たな食体験を体験できる。