2022年08月08日 15:30

ミサワホーム社員である熊倉聡泰(くまくらとしやす)さんは、国立極地研究所(極地研)の職員として第64次南極地域観測隊員に選任され、11月上旬に南極の昭和基地に向けて出発する。1975年の第17次(夏隊)に初めて参加し、今回を含めミサワホームからの南極地域観測隊への参加隊員数は、延べ26名、第50次観測隊から15期連続の参加となる。

南極地域観測は、南極条約に基づき、国際協力のもと国が実施する事業の一つで、1957年以来、60年以上にわたって実施されている。日本の活動拠点となる昭和基地では、超高層物理学、気象学、雪氷学、生物学、地学など幅広い分野で研究活動が続けられており、同観測は2022年度に新たな第X期6カ年計画を迎える。

「設営系」の越冬隊員として参加する熊倉さんは、越冬隊唯一の建築・土木担当として、建物の修繕・維持管理業務や、地学棟をはじめとする研究施設の解体工事、新夏期隊員宿舎の基礎工事、南極移動基地ユニットにおける活動支援などを行う予定。ミサワホームとして、現役のアフターメンテナンス担当者の参加は初。今回観測隊に参加する熊倉さんには、これまでの業務経験を生かし、昭和基地内の既存建物などのメンテナンス工事を総合的に進めるなど、無事に任務を遂行することが期待されている。

熊倉さんは「これまでの業務では、入居者の命を守るという心構えでやってきた。南極でもその気持ちを大事にしたい。」とコメント。ミサワホームは、今後も専門技術を有する社員の派遣等を通じて、南極観測活動に協力していく。