2022年08月08日 09:58

アイ・アール・システムは、8月、アメリカのMFE Inspection Solutions社が開発した、Boston Dynamics社製歩行ロボット「SPOT」へ搭載可能なガス検知用カメラ「MFE OGI」の販売を開始した。

大規模施設における巡回作業の自動化や危険な空間での人による点検作業の置き換えなど、省人化や安全対策として歩行ロボット「SPOT」を使用した最新技術への期待が高まっている。ガス検知用カメラ「MFE OGI」は、「SPOT」に搭載できるように開発されており、「SPOT」へ簡単に接続可能で、取得した映像を手持ちのコントローラーで確認できる。「SPOT」は様々な企業の現場に導入が広がっており、ガス検知用カメラとの組み合わせは、プラントや工場などの広範囲のガス漏洩発見への活用が期待されている。

「MFE OGI」は、石油のプラントやパイプライン、発電施設、化学ガスプラント、建設現場などにて多く使用、製造されているメタン、プロパンなどの炭化水素(HC)系ガスを検知する。従来、ガスの検知は固定設置型センサーやポータブル式ガス検知器を用いて行われてきたが、それらの方法ではセンサーや検知器にガスが接触しないと検知できないため、作業員が危険なガスの発生しているエリアに立ち入らざるを得なかったり、漏洩箇所の特定に時間がかかったりといった課題があった。しかしロボットにカメラを搭載しガスを可視化することで、作業員が立ち入ることなく危険なガス漏洩箇所を容易に発見することが可能となる。

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