2022年07月28日 19:00

3月、ウィングロボティクスが提案する「5Gカメラを用いた遠隔ロボット制御システム」の研究開発が、東京都立産業技術研究センターによる、2021年度の公募型共同研究共同研究に採択された。

この研究により、これまで多大な時間と労力を要していた製造現場の協働ロボットの動作教示が、離れた場所からの遠隔操作で容易に実施できるようになる。リモートファクトリーの実現および製造現場への協働ロボットの普及促進が期待される。現在、システム検証が進んでおり、8月より、いよいよ共同研究者による実証実験に入った。

製造現場で「協働ロボット」を運用していくためには、コスト以外にも解決しなければならない課題がある。その一つが、導入後も頻繁にロボットの調整が必要になること。従来、このような場合は、専門のオペレーターが現場に出向いて対処するしかなかった。

今回採択された研究は、まさにこの問題を解決する取り組み。5Gの高速通信を活用して、遠隔地にいるオペレーターが現場のロボットの状況をリアルタイムに確認し、同時にロボットへの動作の教示・調整も可能。動作を教示する際には、自動計画を併用することで、教示コストの低減を図る。たとえ工場が海外にあったとしても、このシステムによっていつでも、専門のオペレーターによるロボットの調整ができるようになる。