2022年07月20日 15:56

産業廃棄物業界のDXを推進するファンファーレは、プレシリーズAの第三者割当増資を実施し、総額約6.3億円を資金調達。本ラウンドでは新たにENEOSイノベーションパートナーズ、SMBCベンチャーキャピタル、みずほキャピタルが引受先に。これにより、累計調達金額は約8億円となった。

産業廃棄物業界は人々の生活を裏側から支える重要なインフラ産業でありながらも、労働人口不足が年々深刻化。そこで同社は「配車頭(ハイシャガシラ)」を開発、2021年10月より正式にサービス提供を開始した。産業廃棄物業界特有の「変数」が多いことから、作成の属人性及び難易度が非常に高いと言われてきた配車計画を、独自のAI技術の活用により自動作成。限られた人員体制の中にあっても、可能な限り多くの配車を実現している。

「配車頭」は業界内認知を着実に伸ばしており、東北地方から九州地方までの幅広い事業者が導入、これまでに作成された配車表は約5万表に上る。「配車頭」の導入による受注効率向上はもちろん、月間150時間以上の工数削減を実現した事業者もおり、多くの産廃事業者より問い合わせが寄せられているという。

今回の資金調達の目的は、産業廃棄物業界に特化した配車管理SaaS「配車頭」の利用顧客拡大のためのSales・CS組織強化。また、プロダクトの幅を広げてより大きな価値を顧客に提供するための、開発組織強化等。今後も同社は産業廃棄物業界に特化したSaaSの提供により、労働人口不足に苦しむ当業界の課題解決に貢献していく。