2022年07月14日 15:57

アウトドア企業のパタゴニア・インターナショナル・インク日本支社では、着古されたTシャツを廃棄せず、リサイクルして作られる新たなTシャツ、ティーサイクルによって、循環型システムを確立する。

ティーサイクルを支えるのが、着古したパタゴニア製のコットンTシャツを回収する「テイクバッグ・プログラム」。着古されたTシャツは、フィンランドを拠点とする「インフィニテッド・ファイバー」に送られ、インフィナ繊維という素材にリサイクル。このソフトながら丈夫な繊維とコットンの端切れを工場から収集、混紡することによって、Tee-Cycle(TM)(ティーサイクル)・コレクションが作られる。

ティーサイクルは、パタゴニア初のクローズド・ループ(循環型)製品。テイクバック・プログラムと、同社の世界的なリサイクル・チャンネルから調達した使用済みコットン製衣料を使用。「インフィナ」と呼ばれる、柔らかく、弾力性のある繊維を生み出す。「インフィナ」繊維は消費者から回収された使用済みのコットン製衣料を新しいバルブにリサイクルし、紡糸。この繊維と、廃棄物として処理されるはずだったコットンの端切れを工場から収集して混紡し、リサイクル原料100%で作られた新しいTシャツ、ティーサイクルが出来上がる。

日本国内では豊田通商と提携し、回収品のリサイクル業者への輸送のバックアップにより、日本でのプログラムが可能となった。昨年の秋から関東のパタゴニア直営店で先行スタートし、7月14日から全国のパタゴニア直営店に拡大する。