2022年07月08日 19:45

国立科学博物館では、ロイ・チャップマン・アンドリュースの中央アジア探検100周年を記念し、7月16日から「化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」を開催する。「化石ハンター」とは、探究心に富み、抜群の行動力で貴重な化石を発掘・研究する挑戦者を指す。
本展覧会では、著名な化石ハンター、ロイ・チャップマン・アンドリュースをはじめとする化石ハンターに注目。恐竜の卵化石や、史上最大の陸生哺乳類「パラケラテリウム」、史上最大の陸生肉食哺乳類「アンドリューサルクス」などの標本(複製)を展示。この100年の間に「中央アジア」で発見された最新の研究成果について、恐竜や史上最大の大型哺乳類などの標本を含めた貴重な資料を通して紹介する。
また、世界初公開の大型獣「チベットケサイ」の全身骨格復元標本や、生体復元モデルを展示。チベット高原を起源とする哺乳類がチベット高原で寒冷な気候に適応できるように進化した後、氷河時代に高度の低いユーラシア大陸各地に放散したとする「アウト・オブ・チベット」説を紹介する。
本展覧会の監修者からは、次世代の化石ハンターを目指す子どもたちに向けて、メッセージを発信。化石ハンターをテーマに新たな知的冒険の旅に誘う科学展覧会となっている。会期は7月16日~10月10日。詳しくはこちら。