2022年07月08日 15:41

ツクイホールディングスは、ツクイグループが運営する介護付有料老人ホームで、ugo株式会社のアバターロボット「ugo Pro」を試験導入。ツクイホールディングス特例子会社のGrasol(グラソル)の障がい者スタッフが、アバターロボットを遠隔操作する実証実験を開始した。

同グループでは、深刻な介護人材の不足を背景に、介護スタッフの仕事を、有資格者が行うべきものと、無資格者でもできるもので分解。資格がなくてもできる業務を、ケアサポーターが担当する仕組み「ケアサポーター制度」を導入してきた。今回、同グループが設立した「ツクイ・ケアテック投資事業有限責任組合」で出資しているugoのアバターロボットが、ケアサポーターの業務の一部を担当。人とロボットで介護周辺業務を分業し、介護スタッフの業務負荷軽減を目指す。

また、アバターロボットの遠隔操作可能な仕組みを活用し、グラソルの障がい者スタッフが自宅にいながら遠隔接客対応を担当し働ける仕組みを構築。障がい者スタッフの活躍の場の提供と共に、ツクイグループ全体の障がい者雇用率向上へ繋げる。

アバターロボットの主な業務は、食事や入浴の時間に事前にルート設定した道のりを自動走行して居室前で声かけをし、エレベーターのボタン操作などをして目的地へ誘導すること。その際、内蔵されているカメラを通して、遠隔操作しているスタッフが様子を確認する。実施場所は、介護付有料老人ホーム「ツクイ・サンシャイン横浜野毛」。今年7月~2023年3月まで段階的に実施する。