2022年07月06日 09:57

日立社会情報サービスは、ホームページの文章を通常の日本語よりも平易な日本語に変換する「『やさしい日本語』変換サービス」を販売開始する。
「やさしい日本語」とは、出入国在留管理庁・文化庁が2020年8月に発表した「在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン」で定められているもの。例えば、防災訓練・避難訓練の言い換え例としては、「災害が起きたときのために、安全に逃げる練習や、火を消す練習をすること」となる。近年、在留外国人は増加傾向にあり、その国籍も多様化する中で、いかにその人々へ正確な情報を届けることができるかがホームページの大きな役割の一つとなっている。在留外国人向けの情報提供としてはホームページ上の多言語翻訳が一般的だが、「やさしい日本語」の活用により、さらに正確な情報を伝えることができると期待されている。一方、そのためには通常ページのほかに「やさしい日本語」ページの作成作業も必要となり、ホームページ管理者の負担が増加するという課題がある。
「『やさしい日本語』変換サービス」は、現在運用中のホームページに起動リンクを設置するだけで、ワンクリックでホームページ上の文章をAIが解析し「やさしい日本語」へ自動変換。ホームページ管理者の負荷を軽減しながら、外国人への正しい情報提供をサポートする。クラウド型サービスのため、同サービス利用による新たなサーバの設置は不要。ルビ振り機能もあり、外国人だけでなく漢字を読めない子どもにも情報発信可能だ。
価格は、初期費用15万円、月額費用(1ドメインの場合)3万5000円(すべて税抜)。